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ショタコイ

第4章 手を伸ばせば、光に届きそうな心地だけ残った。



これまでにないほど強く締め上げる。


由は、身の危険を感じ、少し浮いていた自らの体をよじらせ、男の手から逃れた。


「がっ…!!ゲホッ、ゲッ、ぅげっ…」


腹に蛙を宿した心地になった。


そのあと、男に気がすむまで殴打され、由は久しぶりに意識を失う。


目覚めると、家に男と母の姿はなく、深夜の0時を回ろうとしていた。


由は独り、外に出た。


寒さに身を震わせ、伸びた袖で鼻水をすする。


ずずっ。


いつもよく立ち寄る公園に行く途中の通り。


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