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「はい。記録作ろうとしてるんじゃないだろうなって上司にいわれました」
「それで、会社をやめっちゃったの」
「そうです。私にとっては、背水の陣だったんです。マネージャーをやるというのは。でも駄目だったんで、潔くやめたんです」
「それで、仕事が見つからなかったってことか」
「はい。友達にお金借りて就職活動続けようかとも思ったけど、私向いてなくて」
「何がだい」
「就職活動です。ああいうのって、私一生懸命やる気がしないんですよね」
「それじゃ、どこも雇ってくれないよ」
「だからです。ここに来たのは」
「それでも、雇ってくれるところだったのか」
「はい。でも、悩んでる。向いてなくてやめたのに、また同じことやっているなんて」
「だったら、電話番続けていればよかったのに」
「そうですよね。でも、全部やめたかったの。雑用なんて」
「なんで」
「話すと長くて」
「手短に」
「愛人だったんです」