従兄弟は人造人間!?
第3章 新たな肉体となって…
どうやら顔に出ていたようだ。
正直、俺自信でも分かってるけど、あまり嘘を付いたり隠し事をするのは苦手だ。
カプセルから出た後に、やや御門さんから冷たい視線を感じたのは当然。
御門「そんなことは置いといて、今からちょっとした長旅をするからこの服に着替えなさい」
そう言って俺に一着の服を渡してきた。
俺「えっ!?旅ですか?本当急ですね」
服を受け取り、全体の柄とサイズを確認する。
服の柄は黒を中心としたもので両肩の所から白の刺繍が真っ直ぐ下にされている。
ズボンは黒に近い青色でとてもシンプルな作りになっている。
とりあえず、着てみないと始まらないな。
俺はそれを着てカプセルの前に立ち反射を利用して見てみる。
俺「おおー。いいなこれ!」
御門「さ、出掛けるわよ」
余韻に浸っている暇も無しに急かしてくる御門さん。
俺「どこに何しに行くんですか?」
急な旅と言っても目的は分かるはずだと思い尋ねる。
御門「ちょっと新しい薬の材料と道具を買いにね。それと…これは肌身離さず持っておきなさい」
そう言って何処から見ても煙草のはいっている箱を差し出してきた。
俺「未成年者の喫煙はk「大丈夫よ。それはあなたの血液濃度を自動調整してくれる一種の薬よ。それに普通の煙草と違って健康な人への副流煙の心配はないよう改良してあるわ」……なるほど」
どうやら他人への心配は気にしなくて言いようだ。もし、仮に吸わなかったらどうなるんだろな?
御門「吸わなかったら血管がメタル化してそのまま死に至るわ」
俺「よし、ヘビースモーカーになるまで吸ってやる」
『煙草を吸って死んでしまう』んじゃなくて『吸わないと死んでしまう』ってどういう事?(笑)
俺「まぁ死にたくないし、周りに被害が出ないならいいか」
小声でつぶやく。