従兄弟は人造人間!?
第2章 死の淵からの生還
強い薬品のような特殊な匂いが鼻腔を擽る。
そのため俺は自然と失っていた意識を取り戻す。
どれくらいの間俺は寝ていたんだろう…
目を開いてはじめに机に山積みとなっている書類から本が目に入ってきた。
そして部屋の右隅に大きな長机が置いてあり、その上には試験管やビーカーといった化学に用いられる道具が無造作に置かれている。
ここはどこかの研究所なのか?
キィー…
木製の板で作られた部屋の出入り口の扉が乾いた音とほぼ同時にゆっくりと開いていく。
俺はやや少し上半身を起こし、扉を見つめる。
扉から出てきたのはとてもグラマーなショートヘアの女性だった。