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？「体調はどうかしら？」

そう一言かけてから女性は俺の隣まで近づいて来て、近くにあった椅子に腰を掛けた。

俺「今は何ともないですけど…」

すると、女性は胸ポケットから小さなメモ帳を取り出し、「後遺症は無し」と小さく呟きながらペンを走らす。

俺「あなたは？」

俺は女性が書き終えたのを見計らってから女性に尋ねた。

？「私は御門涼子。彩南高校の教師で、アナタを此処に運んだ張本人。ついでに言うと此処は私の自宅兼診療所よ」

ご丁寧に説明ありがとうございます。

というと、やっぱりあの事故は夢じゃないんだな…。

何はともあれ、俺を助けてくれた命の恩人だ。

お礼は言っておくべきだろう。

俺「えっと…助けてくれてどうもありがとうございます。おかげでb「残念だけどあなたは助かってないわ」…えっ！？」

何を言ってんの？ならここにいる俺は何なんだ？

御門「あなたはあの事故で本来は死んでいてついさっきまで意識不明の重体だったのよ」

待て待て待て！！話が読めない…。

つまりは何だ？何を伝えたいんだ？

俺が未だにピンと来ないでポカーンとしていると、Dr.御門は続けてこう言った。

御門「あなたの体の至る所が欠損していて使い物にならない状態になっていてね、左手と右腕、下半身は全部切断してあるわ」

俺「」

俺はなにも言えなかった。

ただ呆然としていて、しばらくの間思考がショートしていた。