鳴宮くんは悪い子‼
第1章 ヤンキー in ファミレス
そう。私の名前は清水 えみ。
笑って書いて、えみ。
みんなもよく使うでしょ?
(笑)とか、wwとか。
それそれ。
尾野くんは視線を腕時計へとずらし、
「ん、もう休憩終わりだ清水さん、ホールへ戻ろう」
と私を促した。
「はーい」
なんか尾野くん、私と同じ高1なのに、すごく先輩って感じ。
「清水さぁん‼」
少なくとも、ほんとの先輩よりは…(ーー;)
ホールへ戻った途端、1年上の原さんが涙目で懇願してきた。
「ねぇ、あの団体の注文行ってくれない?」
原さんの視線の先には、店の奥の大テーブル席で何やら男が騒いでいる。
「あの制服、松高でしょ?お願いっ」
仕方ない。
ふぅっと息を吐き、いつもの笑顔を作った。
あと2,3歩でその高校生達のテーブルに着きそうだった時、