鳴宮くんは悪い子‼
第4章 エロ魔神
「ちょちょちょっ!!」
待って待って!!
何、この状況!!!!
「あ?うっせーな。黙って体預けろ」
「いやいや!!むりむりむり!!!!」
え?
何をしてるかって?
そりゃあもちろん……
「たかがボートに乗るだけだろ!!だーもう面倒くせぇ!!」
近くにあった湖に、ボートでくるくるしようと提案したのは私。
いや、乗るのは初めてだよ…?
だけど、機嫌の悪い彼(悪魔)を静めるには気分転換が必要かと…(^-^;
「ぎゃー!!!!」
「あ゙ー!!!!」
ドッポンッ
「俺さぁ、15年間生きてきてこんなに最悪な1日初めてだ」
「…そっくりそのまま返すよ」
ビショビョのまま、人気の無いところを歩く。鳴宮いわく、ブラが透けてるらしい。
日もすっかり落ち、時間は午後7時前。
蝉が辺り一帯の木で鳴く。
「……」
「……」
沈黙…
そう言えば、あんまりまともに鳴宮と話してないな。
まぁ話す話題もないけど…
鳴宮の事何も知らないし。
水の件も、また一つ増えたし。
ってゆか、今日ただ単に街歩いてチンピラと格闘して湖ドボンしただけで終わっちゃった。
こいつ、何するために私を呼び出したの?