鳴宮くんは悪い子‼
第4章 エロ魔神
「…ねぇ」
「だーもーびしょ濡れだよ!!!!あ゙ー!!!!」
「ねえ!!!!」
「あ?んだよ?」
…………何の為に、私を呼び出したの?
「……」
どうしよう。
これ聞くと、なんだか、ヤバい。
怖いとかじゃなくて…………。
「何かされたかったみたいじゃん」
ポツリと、無意識に声が零れた。
あまりにも小さい声なので、鳴宮は
「聞こえねー」
の一言でそっぽ向く。
なんでよ。
キス奪っといて、俺の女になれとか言っといて、私の提案に無言で頷いといて、びしょ濡れになっても責めないで………
これじゃあおあいこじゃないの。
あのキスをもう一度したいなんて思う自分がいるのは、なんで………?