鳴宮くんは悪い子‼
第4章 エロ魔神
それと同時に
ドサッ―――――
視界が反転し、何が起きたのかわからない。
天井が見える。背中に圧迫感。
あ、押し倒されたんだ、私。
「俺の言うことを、聞けよ。お前が反論する権利なんてないし、黙って聞いてたら痛い目に遭わねぇよ」
上から私を見下ろす鳴宮の髪が、私の額をくすぐる。
心臓がバックンと大きく跳ね、体が硬直する。
「な?」
そして、ゆっくりと顔が近づく。
チュ…クチュ……
「…ん……はぁ…ぁ」
振りほどかないと、やめないと、拒まないと……
身体が、感じる。
胸がドキドキして、何故か心は冷静で、涙がツゥと一粒零れた。
「…はぁ……えみ」
ドクンッ
な、に…
この感覚。
胸が締め付けられる…
のに、心地いい。悪くない気がする。
苦しいのに…
鳴宮の手が、私の着ていたTシャツに振れ、スルリと肌に滑り込んだ時、
「っちょ、鳴宮!!!!」
ガチャッ
「ただいまー!!兄ちゃん、只今帰還なりーっ」
あ。