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鳴宮くんは悪い子‼

第5章 お兄様




my fatherにはだめだよ!!!!

鳴宮が裁判されて有罪になっちゃうよ!!!!

チガウ!!
お父さんは弁護士だから弁護しちゃうよっ!!!!

1人でパニクってると、お兄ちゃんは溜め息を漏らした。


「フゥ…分かった。鳴宮君、うちの妹を頼むよ」
「いやいや!!なんか結婚みたいな話になってない!?」
「え?違うの?」

違うに決まってんでしょ!?
なにキョトンと言ってんの!?
馬鹿じゃないの!?
馬鹿鳴宮!!!!

「じゃー今日は…」
「お兄様、俺、今日ご飯も家賃もないんです…。だから、せめてご飯一杯いいや、コップ一杯でいいんです」

なにがコップ一杯よ!
炊飯器一杯食べたくせに!!

「仕方がない。えみ」
「いやよ、絶対いや」
「…えみ」

お兄ちゃんの、鋭い視線が突き刺さる。

「…わかった」

私が嫌々うなずくと、お兄ちゃんはニコッと笑って、

「ん。じゃあ和輝くん、こっちでお話しようか」

「…はい」

なんだか、あの2人の笑顔が気持ち悪い。
何か企んでいるような…


ゾクッ…

あーこわっ

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