鳴宮くんは悪い子‼
第8章 陸と鳴宮と眼鏡くん
……?
あれ、でもヤンキーなのに…
「鳴宮、あんたほとんど学校来てないらしいけど?」
真面目に授業を受けているようには思えない。
私の問いかけに、鳴宮は即答した。
「めんどくせっ」
あーらら…
でも出席日数足りなかったら留年だよ?
「ん?まぁな」
あ、そこらへんはちゃんと理解しているんだ。
「つぅか、はよ入れよ。いつまで立ち話してりゃ気が済むんだ?」
鳴宮の苛立った声に、はっとした。
「そうだった!!」
鳴宮がチラリと陸を見る。
陸は何か納得いかないようで、口をへの字に曲げたまま教室へ向かった。