鳴宮くんは悪い子‼
第10章 やっぱり。
さっきの会話とは裏腹に、私の胸の高鳴りはおさまらない。
ドキドキドキドキ……
鳴宮の事、気になる存在だと悟った。
陸の告白も断った。
少し、自分の中の何かが変わった気がして、恐怖感も感じる。
だけど、付き合う訳にもいかない。
付き合うなら、もっと真剣に、もっと大切に、鳴宮を考えることができてから……
初恋じゃないけど……
この胸の高鳴りは、初恋と同じくらい心地良い。
教室には、相変わらず男子に囲まれる親友が。
私はその中をかき分けて入り込み、モテ女に耳打ちする。
―――――私、恋したよ。