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鳴宮くんは悪い子‼

第11章 乙女心?いや、ガサツ心



でもさぁ。
交際履歴もないし、告白された回数もゼロ。
私がもし恋愛履歴書を書くとしたら、一つも項目は埋まらないだろうな。

大体、鳴宮が私を過去に何回か押し倒したのも、単に男の思春期というか…
たまってたのかも……

バカにすんな!!!
そんな不純な動機で私のファーストキス奪いやがって!!!

あの調子で学校中、いや街中の可愛いgirlsに手だしたらボッコボコのギッタンギッタンだからね!!!!!!



****

ゾクッ

「どしたぁ?カズ」

「……いや、なんでもねぇ。……………??」


****

「ってゆか、最近あんた付き合い悪いね。もしかして、その奈留三谷の所行ってんの?」

「字、違うよ??ごめん。なんかどぅもガツガツしちゃって…」

美樹は自分の爪のネイルを眺めながらふてぶてしく言った。

最近は、美樹と一緒になるのが少なくなった。この前からだ。

最低だな。
なにが親友よ。男の所ばっかり行って。

美樹が怒るのも当然。
自己嫌悪……



「……まぁいいや。あたしも放課後はクラ専で一緒に帰れないし。ほどほどにしてね」


パッと顔を上げると、美樹は苦笑した。

「…ごめん………」
「いいって」


………………………あれ。



「美樹は彼氏作んないの?」

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