 
鳴宮くんは悪い子‼
第11章 乙女心?いや、ガサツ心
「…………お昼おごります…」
「そこかよーーーーーっっ!!!!!!!!!」
学校中に広がる鳴宮の叫び声。そして、その後に続く笑い声。
「あはははっひーっはっはっは!!!は、はらぁいてぇぇー!!!」
一体、コイツは何にツボったのだろう?
私の脳裏にそんな疑問が浮かび、それを察したのか鳴宮が起き上がる。
「はー…。普通『なんでもするから』、だろ?お前ほんとバカ」
「なっ!!ドラマではおごるって!!」
「それは、相方のいる眼鏡の人に言ったり、昼ドラ方向だろ?もっと月九方向進めよ、お前はよぉ」
お腹を押さえ、まだ笑う鳴宮に少々腹が立ち、もう知らないとばかりそっぽをむく私。
「…で?俺の期待に込めて、ワンモアブリーズ?」
断れば、またホームページやら公表やら脅迫するのは目に見えていた。
私が美樹のために……
罪滅ぼしのつもり……
最近一緒にいれなかったのを許してもらう代わりに……。
 
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