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二度目の恋

第3章 前触れ

・・今なら、言える。

「…かなみさん」

「…ん?」

ずっとツリーに見入っていたかなみが和也の方を向く。
その表情にドキッとした。

見ることができなくて、あわててツリーの方を向く。
一気に心拍数が上がってきたのがわかる。

落ち着け、俺。

一つ息をついて、再びかなみに向かい合うと、その瞳をじっと見つめながら、意を決して問いかけた。

「まだ、恋をすることが、怖い?」

「・・」

和也がそう言ったとたん、かなみの表情がみるみるこわばり、ほんわかとしたムードが一瞬にして固まった。

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