
大好きの意味
第6章 いきなりの告白
「翔ー?」
休み時間になって由希が遊びに来た。
「ねぇ聞いた?」
「何を?」
「今度の大会の次の日休みらしいよ!」
「嘘!?」
「ねぇ〇〇モール行こうよ!」
「もちろん!!」
由希と私は突然の休みに飛び上がってキャーキャー言ってた。
「待って翔」
「ん?」
「もしかしたら休みじゃなくて、ガッカリするといけないから期待しないしよう…」
「うんw」
由希の可愛い発言に私はちょっと吹いた。隣で桃ちゃんが、こっちを気にしてるのも知らずにはしゃいでた。
その日のメールにはしっかり休みの連絡が来ていて、由希と私はもう一度しっかり喜んだ。しかも大会の終わる時間も早いって書いてあったから、私は桃ちゃんとの約束を思い出してメールした。
桃ちゃんは喜んだみたいで、次の日学校でもかなりウキウキしていた。
大会の日、私は終わってから片付けを任されてしまったため少し遅れてしまった。
「ごめんね、桃ちゃん待った?」
「全然大丈夫です!」
私は学校から家が近いため、桃ちゃんを家に呼ぶことにした。桃ちゃんを迎えに行くとすでに何分か待ってるみたいだったから、結構焦った。
「おじゃましまーす」
そろそろ入ってくる桃ちゃんは緊張してるみたいだった。
―あんま人の家入んないのかな?
「誰も居ないからゆっくりしてって」
「あ、ありがとうございます」
私は桃ちゃんを手招きしながら、二階の自分の部屋へと連れて行った。
自分でも気に入ってるこの部屋は、白とピンクが主な色でソファ、テレビ、テーブル、デスク、タンス、クローゼット、ベッドの家具以外はクマのぬいぐるみやクッションが沢山置いてあった。
「わぁ、可愛い…」
「えへ、ありがとう」
桃ちゃんも気に入ってるみたいだった。私はお茶を汲むために桃ちゃんを部屋に置いて、部屋の外に出た。
