愛されて。
第1章 第Ⅰ章
ホテルに着くと、航輝にはさっきの面影はなかった。
他の男と同じ、目の前の獲物に性欲を満たそうてしている瞳。
無理矢理ベッドに連れて行かされ、服を脱がされた。
「やめてッ!……航輝!!」
あたしは必死に抵抗した。
だが、航輝の一言で抵抗をやめた。
「おい。そんなに抵抗すると、写メとって彰吾に送るぞ。」
鋭い瞳であたしを捕らえた。
あたしは何もいえなかった。
なぜ航輝が彰吾を知っているのかわからない。
別に、彰吾と付き合っている訳ではないが彰吾に見られたくなかった。
他の男にヤられてるあたしの姿を…
そう思った瞬間。
あたしは、思ってしまった…
あたし、彰吾の事が…好きなの?
そっか。
好きだったんだ…
だから、彰吾とは一夜限りの関係で終わらせなかった
付き合ってと言われた時に、揺らいだんだ。
バカなあたし。
今更気づいたって意味ないのに…
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