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さんようちゅうとコンペートー

第1章 第一章

精一杯慰めたんだ。俺の辞書にある言葉を全部使ったんだ。でもうんともすんとも。




「ぎゅっととしてやろっか?」




「へへ、セクハラか」




良かった。冗談が通じるってことは、まだ俺の事が嫌な訳じゃないみたいだ。




やっと喋ったかと思うと薫子は俺のラルフローレンのシャツを掴んで顔を押し付けてまた泣いた。




このシャツはお気に入りだけど、気分は悪くなかった。




フラれたばっかりなのにね。すっかり忘れてたよ。

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