
YOU were...
第9章 第九章
「俺、怖かったんだよ。あいつが。だから…もう付き合ったってことにしちゃおうって。」
「それだけで?」
「うん。」
「わたしの初めて奪ったんだから付き合ってくれたらどんなに幸せだったか。。
わたし、昔から憧れがあったの。
最初の彼氏と初めてのこと全部するって。
だからこそ妥協はしたくなかった。」
「じゃあなんで俺とやったの?」
「…最初の彼氏が好きな人じゃなかったから。
ほんとに好きな人としたかったの。」
涙が溢れるのを感じた。
「ごめんな。俺が正直にあいちゃんのこと好きだってあいつに言っておけば。こんなに苦しませないで済んだのに。」
