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ガラガラ――

『七海おはよう』

ざわざわ

『あれ、今日はあの...拓也とは一緒じゃないの?』

『あ、みゆ、おはよう...えと、あたし七海に挨拶したんだけど...』

『あっごめん...』

『いや、ごめん......今日は一緒じゃないよ』

『...あ、そっか』

『うん、なんで?』

『いや...あの、昨日は大丈夫だった?』

『全然大丈夫だよ?てか、たっくん本気で怒ってないから』

『え、ほんと...?』

『うん』

なんかクラスの雰囲気が変

『七海?』

『あ、おはよ』

『...おはよ』

目を合わさない七海

おはよしか言わない七海

初めての七海だった

『元気ないね?』

『朝だから』

うそだ

『たっくん、演技だって』

『そう』

『...なんかあったの?』

『課題やってるの』

『...』

『早く席つきなよ』

『ん...』

『...』

七海は最後にちらっとこっちを見た

でも全く笑ってなくて...

ガラガラ――

『おわっ!拓也だっ』

男子たちがざわめく

『よー』

『よっ、よー!』

『課題終わった?俺やってねぇ』

『あ、たっくんおはよ』

『おーっ!夏音っおはよっ』

『へへっおはよ、たっくん』

『夏音、課題終わってる?見せて?』

『やだ』

いじめてみる

『えぇ...』

『んもぉ...はいっ』

『ありがとうっ』

ちゅっ

『ばっばか!』

朝一番のおでこちゅう

恥ずかしくてたまんなかった

『ねぇみゆ?』

『っ!』

さっきまで話してたみゆは話しかけた瞬間に廊下に出てしまった

え...?

『夏音...』

『たっくん、どうした?』

『来い』

『わっ!』

腕を引っ張られ廊下の人気のない場所にきた

なんなんだ

『なにっ?』

『ごめん、俺のせいでクラスの雰囲気悪いよね...』

『あ、たっくんのせいなの...?』

『そうじゃないの?』

『...わかんない』

『みゆもどっか行っちゃったし...』

『たっくんが怖いんだよ』

『夏音、１人じゃん』

『あたしはたっくんがいれば大丈夫』

『七海と話したか?』

『うん、でもね...いつもと全然違った』

『...ん?』

『目、合わなかった』

『なんで...親友だろ?』

『そのはずなんだけどなぁ...』