
極道娘と不良少年 〜恋の第乱闘〜
第1章 出会い
「んん〜」
朝の光がカーテンの隙間から差し込み、
目が覚めた。
神田高校1年についこの間なったばかりの
西原妃南楜は制服に着替えて、
朝食をとると、少し身支度をしてから、
家を出た。
いつもの待ち合わせ場所に小走りで向かえば、そこにはもう夜尋たちが待ち構えていた。
「ひなちゃん!おーはよっ♪」
友達の春田優斗(はるたゆうと)が声をかけてきた。
「優斗、平汰、司、夜尋!おはよー!」
妃南楜は元気よく挨拶をした。
「いや〜いつみてもひなちゃんは可愛いな!」
「こら、平汰!朝っぱらからひなを口説くな。」
秋山平汰(あきやまへいた)の口説き文句に、
すかさず冬遠司(とうどおつかさ)に
突っ込まれる。これがいつもの日常だ。
「ひな!学校行こうぜ!!」
夜尋が満面の笑みで言った。
