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西原妃南楜は名前がひなこなので、


多くの人からは、ひなやひなちゃんと

呼ばれている。


この名前では、誰でも極道の組長の愛娘だとは、誰も思いやしないだろう。



妃南楜は今いるメンバーの中では、

喧嘩は一番強い。



小さい頃からあらゆる武術を習っていたため、自然と強くなってしまった。




だが極道の娘ということは、
学校には公にしていない。



でないと大変なことが起こってしまうからだ。



しばらく歩いていると、優斗が口を開いた。


｢じゃあ俺らこっちだから。｣


妃南楜と夜尋以外の三人は、他校なので、

ここでお別れのようだ。



三人と仲良くなったのは中学のとき。


きっかけについては、そのうち聞くことだろう。



｢うん、わかった。三人とも頑張ってね！｣



三人と別れると、


妃南楜と夜尋は電車に乗って二駅の所で

降りて、学校へと向かった。