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｢出席とるぞー！｣


先生の声が教室内に響く。



｢あれ？…誰か夏野のこと聞いてる奴いるか？｣


夏野とは、私の隣の席の夏野雷(なつのらい)。



入学式からずっと学校に来てない奴だ。





｢せんせー！すいやせん、遅れましたー｣


と、夏野雷という男が来た。


｢おぉ！やっと学校に来たな？お前は西原の隣の席な？｣



先生に言われるなり、生徒側を向き、

キョロキョロし始めたので、


こっちだとわかるように、手を振った。


するとこっちに気づき、向かってきた。





｢あんたが西原か？｣

｢そうだよ。夏野くんの席は私の隣だから！よろしくね？｣



｢雷でいいよ｣




なんて会話をしていると、


｢西原！悪いが、夏野に学校案内してやってくれ。｣



と、先生に言われてしまい、

しぶしぶ学校案内をすることになった。