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放課後…


妃南楜は夜尋と帰る約束をしていたので、


校門へと足を運んだ。





校門に向かう途中、

靴箱で夏野と出くわした。



｢雷くんもいま帰り？｣

｢嗚呼…｣



少し会話を交えた後、

何となく校門まで一緒に歩いた。




校門の近くまで来ると、

すでに待ち構えている夜尋の姿が、

目に映った。




｢夜尋〜！｣

｢おう、ひなか。…ってそいつ誰？｣


｢同じクラスの夏野雷くんだよ。｣



｢夏野って…お前、まさか…！｣




夏野を見るなり夜尋は驚いた表情を浮かべる。


｢おい、西原。こいつ極道の奴か？｣



｢ううん、夜尋は違うよ。ただの不良ぶったガキ。｣




｢おい、ひな！不良ぶったガキって何だよ！！｣


妃南楜と夏野が笑う中、

一人、夜尋だけが怒り震えていた。



｢さて、帰りますか！｣


そう妃南楜が切り出し、

夏野に別れを告げようとすると、


｢俺も一緒に帰っていいか？｣



と尋ねられたので、

あっさりOKを出してしまった。