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赤ちゃんがほしい

第4章 この子ダレの子


オレは父親の顔を知らない。

正確に言えば、タネとなる男の顔を知らない。

物心ついた時には「とうちゃん」と呼ばれる男がいた。この「とうちゃん」は姉ちゃんにはやさしかったがオレには冷たかった。

気づいた時にはオレは施設に入れられていた。

オレは施設が嫌いで何度も家に帰りたいと訴えたけどダメだった。

あとで知ったんだけどオレは母ちゃんが浮気して出来た子だった。

中学に入ると施設からも疎まれ、友達の家を転々とするようになった。

そんな時、店長と出会った。

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