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大切な・・・。

第1章 大切な・・・。 2

私はいつものように教室に入り、いつものようにHRが終わった。
中学校は華やかな毎日だと先生は言うが、先生は生徒の気も知らないからこんなきれいごとを言っているんだ。


もしも心の読みがいい人だったら・・・私は楽しい毎日だ。
そんな夢みたいなこと言っても、無駄な事ぐらい自分が一番わかってる。
でも思わずにはいられない。


「おい清水」
「はい」
「今日放課後職員室へプリント取りに来い」
「はい」
私は先生に呼ばれ、今日はなんていやな日なんだろうと思った。

―放課後―

私は職員室へ行った。
が・・・
さすがに生徒全員分のプリントは思い。
先生は「私の」プリントとは言っていなかった。言っていなかったけど誰かもう一人ほかの人たのむとかさ。
まあ、もう一人いたら私は・・・

「わ!!!」
「ひっっっ」
私はプリントをその場にばらまいてしまった。
顔を上げると・・・なんだ。
「なんの御用ですか?」
私はいった。
そこにいたのは男だった。
「はい?」
その男はびっくりとした顔をしてそこへ立っていた。
私はイライラして、
「いえ。用がないなら結構です。ちなみにどなた様ですか?」
勝手に脅かしてプリントばらまいて、このままかえすとお思いですか?
「どなた様って?」
は?何この人。
自分の名前わかんないの?
「あなたはだれですか?」
私は堪忍袋の尾が切れるを少しまち、彼の言葉を待った。
「あんた・・・オレ知らないの?」
「あなたを知る必要が私にありましたか?あったなら話は別ですが。と言うかあなた何年生ですか?何組ですか?」
私はびっくりする彼の顔を眺め、言った。
「俺は伊達けいすけ。一年2組」
「ふーん。って・・・え?」
「そう。あんたと同じクラス」
まじで?私クラスの人もまだ覚えてないんだ。まあべつに仲良くないし・・・いいけど。

続く
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