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全ては貴方の為に

第1章 始まり

『あ、の…ローターは…』

「あ?ローター?
そんなん抜いたよ。
…びっくりしたよ、帰ってきたらローター付けたまんまで気絶してっからさぁ」

『…っ…』

恥ずかしくて顔が熱くなるのが分かる。私が隼人を睨んでいると…

「…おい、明日から九河玲斗を惚れさせるために動くんだぞ。」

『え…あ、うん…』

あたしに一つの疑問が浮かんだ

『ねぇ…何で九河玲斗を惚れさせるの?』

「あー…言ってなかったっけ?惚れさせたらお前を弱みにして暴走族№1の座を下ろしてやんだよ。
それで”鬼桜”が暴走族№1になるんだ」

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