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全ては貴方の為に

第3章 九河

『ふぁ…息、でき…なぃ』

「…クッ…」

九河は見下したような顔で笑うとあたしの未だ鳴っている携帯に出た。

《おい、やっと出たかよ…姫華、お前なにしてたん…》

「…やっぱりお前、鬼桜の総長の黒崎隼人か」

《テメェ…もしかして九河か…?》

「あぁ、そうだけど?」

《姫華はどうした…?》

「あぁ、姫華って女なら今俺の腕の中にいるけど?」

『なっ…!』

何堂々と嘘ついてんの!?

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