
BASE
第2章 ☆
「おー、はよー」
「朝じゃないよ」
ぽかぽかとした教室の窓際の私の席
5、6時間目が社会と理科と英語の時、そこで居眠りするのが日課。
友人の横田成海は私の頬っぺたをシャーペンの消しゴムの付いてるほうで突っついた。
「一番端っこの席でも、けっこう先生の位置から見えるんだってさ」
「大丈夫」
怖い先生が担当する教科の時は居眠りはしない。
バカな私だってそれくらい考えてる。
それにここの席は日当たりが良くて気持ちいい。
頭抱えて下向いてシャーペン持っとけばだいたいバレない。
隣の男子にはチクるなって言ってあるから安心して眠りにつける。
だからここは私のベストポジション
