愛恋縁一方的愛情劇
第3章 監禁?束縛?
「…そか…、分かった。まだ分かんないよな。いきなりだったしな。亮ごめん、だから泣かないで。」
惇君は、僕を抱き締めてくれた。
怒らないで、殴らないで、蹴らないで、僕の背中を抱き締めながらさすってくれて、僕はまた涙を流してしまった。
前の彼が忘れられない。
酷い彼氏だったけど、忘れられないで居る。
彼氏に捨てられたときは、まだまだ追いかけようと言う気持ちがあった。
でも、他の人が出来たと目の前でセックスを披露されたとき、僕の中で何かが切れた。
もう、諦めるから…もう、追いかけたりしないから…お願いだから…もう僕を傷付けないでくれって、神様に願った。
けれども結局忘れられないまま、昔の彼を思いながらオナニーしたり、彼と手をつないで歩いたりしたことを思い出しながら、少しでも幸せな気分になって、少しでもつらい思いを押し潰して、そうやってやり過ごしてきた。
そんなとき、いつの間にか僕は惇君にいじめられるようになってて、この感覚に見覚えがあったんだけど、絶対勘違いしないように、絶対、同じ間違いをしないようにって、いじめなんだって決めつけていた。
勘違いしたら、僕はまた傷付く。
「お前、自信過剰なんじゃねぇの?」
そんな風に彼は言った。
「お前のこと、いつだれが好きって言った?」
そんな風に彼は言った。
これは全部、僕の勘違いで間違いなんだ。
僕だけが彼を思っていて、殴られても蹴られても、煙草を押し付けられて火傷して遊ばれても、ただ僕だけが彼を愛していたんだ。
そうなったら、もう僕は絶望しかないよね。
痛い思いをしたのに、浮気を何度もされて辛い思いをしたのに…こんなのは、もう…記憶としては消したかった。
だから僕はもう…恋愛なんて止めたんだ。
惇君は、昔の彼氏に似ている…そう思ったけど、全く違うみたい。
だって、こんなに優しい。
僕にガラスを突き刺しても、こんなに優しいんだ。
昔の彼みたいに、別れを切り出す度に顔の原形を留めないぐらい殴るんじゃなくて、僕の背中を撫でてくれている。
涙を、惇君の温かい指先で拭ってくれる。
…でも、怖い。
こんなのは、嘘、芝居なんじゃないかなって…、どうしてもそう思ってしまう。
まともに愛せないのに…どうしたらいいか分からず、僕はまた涙を流して惇君のシャツを濡らした。
惇君は、僕を抱き締めてくれた。
怒らないで、殴らないで、蹴らないで、僕の背中を抱き締めながらさすってくれて、僕はまた涙を流してしまった。
前の彼が忘れられない。
酷い彼氏だったけど、忘れられないで居る。
彼氏に捨てられたときは、まだまだ追いかけようと言う気持ちがあった。
でも、他の人が出来たと目の前でセックスを披露されたとき、僕の中で何かが切れた。
もう、諦めるから…もう、追いかけたりしないから…お願いだから…もう僕を傷付けないでくれって、神様に願った。
けれども結局忘れられないまま、昔の彼を思いながらオナニーしたり、彼と手をつないで歩いたりしたことを思い出しながら、少しでも幸せな気分になって、少しでもつらい思いを押し潰して、そうやってやり過ごしてきた。
そんなとき、いつの間にか僕は惇君にいじめられるようになってて、この感覚に見覚えがあったんだけど、絶対勘違いしないように、絶対、同じ間違いをしないようにって、いじめなんだって決めつけていた。
勘違いしたら、僕はまた傷付く。
「お前、自信過剰なんじゃねぇの?」
そんな風に彼は言った。
「お前のこと、いつだれが好きって言った?」
そんな風に彼は言った。
これは全部、僕の勘違いで間違いなんだ。
僕だけが彼を思っていて、殴られても蹴られても、煙草を押し付けられて火傷して遊ばれても、ただ僕だけが彼を愛していたんだ。
そうなったら、もう僕は絶望しかないよね。
痛い思いをしたのに、浮気を何度もされて辛い思いをしたのに…こんなのは、もう…記憶としては消したかった。
だから僕はもう…恋愛なんて止めたんだ。
惇君は、昔の彼氏に似ている…そう思ったけど、全く違うみたい。
だって、こんなに優しい。
僕にガラスを突き刺しても、こんなに優しいんだ。
昔の彼みたいに、別れを切り出す度に顔の原形を留めないぐらい殴るんじゃなくて、僕の背中を撫でてくれている。
涙を、惇君の温かい指先で拭ってくれる。
…でも、怖い。
こんなのは、嘘、芝居なんじゃないかなって…、どうしてもそう思ってしまう。
まともに愛せないのに…どうしたらいいか分からず、僕はまた涙を流して惇君のシャツを濡らした。