友 時 恋
第2章 夏の思い出その①.海へ行こう
♀彩子Side♀
光「ねぇ、海いかない?」
放課後の1―B教室。
さっきまでの話題を変えて、海へ行かないかと光奈先輩が言う。
彩『海ですか?いいですね!いきたい♪』
私もノリ気ではしゃぐ。
き「私はいやですわ。日焼けしてしまうので」
日焼けしていない白い肌と、黒の長髪のきららが言う。
結「俺も、反対。めんどくせぇ」
彩『誰もあんたなんか誘ってないし!』
結「あ゛?」
机に座りながら、私を睨む結人。
結「まあ、どうしてもいってほしいなら行ってやっても良いけどな」
こうやって、上から目線で言うこいつには毎度むかつく。
私は結人の座っている机を引っ張り、結人を転ばせた。
結「って!なにしやがんだ!」
彩『ふんっ、ざまぁみやがれ』
結「てめー…
光「はい、ストップ!
喧嘩は止めなさい」
いつもなら言い合いが始まるが、今日は光奈先輩が止めに入ってきた。
光「ったく、アンタたちはいっつも喧嘩するんだからぁ…
けど、喧嘩するほど仲がいいって言うしね」
彩&結「『よくない!!』」
息をぴったり合わせる2人に、周りのみんなはクスクスと笑い出す。
私と結人が目を合わせると、そっぽを向けるように目をそらした。
冗談ない!
結人と私が仲良いわけないでしょ!
まったく…。
はぁとため息をだす私と結人。
それも息あったので、周りだけはクスクスと笑う。