友 時 恋
第2章 夏の思い出その①.海へ行こう
光「とにかく、全員強制参加です!」
結「はぁ?俺は……光「なんかいったぁ?」
結人の言葉を遮るように、光奈先輩が怒り顔で言う。
光奈先輩のボキボキと手を鳴らす音に、結人も反論する気にはならなかった。
光「よし!明日はみんなで海だぁ!
楽しみましょー!!」
皆「「おー……」」
テンションアゲアゲな光奈先輩と、テンションだだ下がりの一同。
明日がどうなることやら…。
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翌日
青い空に白い雲。
青い海に真っ赤な太陽。
ギンギラに晴れた翌日。
光奈先輩以外はノリ気じゃなかった皆も、海を目の前にするとハシャいできている。
しかも、昨日よりメンバーが増えてるし。
京「海なんか久しぶりやなぁ、なんか懐かしーわ」
色黒で関西弁を喋る京太郎は、いつもよりテンションが高そうだ。
歩「溺れないように、気をつけないとね」
そう私に言う歩は、いつもと変わらずにっこり笑顔。
浩「……あつい…」
無口な森先輩も、今日はなぜか参加して、浮き輪までつけている。