テキストサイズ

ヒーロー

第3章 "出会い"

「なぁ、誰か数学のノート完璧に写してるヤツいねー?」


放課後の教室。

帰り支度をしていると、誰かが教室に入ってきた。


濃い茶色に染めた髪、ピアス、着くずした制服。


・・・関わりたくないかも、こういう人とは・・・。

「あ、ミヤー♪」

女子何人かが彼のところに集まっていく。


この隙に・・・。


いそいそと帰ろうと席を立ち上がった。



「あ、それなら倉橋なら写してんじゃないかなぁ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ