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ヒーロー

第4章 勧誘

いきなり野太い声で呼び止められた。

おそるおそる振り返ると、ばっちり目が合った。


「・・・え?」


僕を、呼んだ?

僕が辺りを見回すと、彼が大声を上げた。


「お前だよ!」

「ぁ、僕・・・」

「チッ」


・・・。 ・・・し、し、舌打ちされた・・・。


「ったく、しっかりしろよな。 それより天才、お前に用がある」


「・・・え?」


彼はいきなりずんずん近づいてきて、ぐいっと顔を寄せてきた。

な、なに?


「お前、美術部に入れ」


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