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気になるアイツ

第10章 文化祭の告白

それと同じことを思っていたヤツがいたわけだが…

「桐野ーあのさぁ…」

「またかよ」

「だってイイコなんだよー俺、マジだもん!」

「はいはい、好きにしろよ」

「いいのか!?」

「俺の意見、必要か?」

「いいんだな!?俺後夜祭の時マジで告る!!」

「頑張れよー」

委員のなかでも一緒に行動することが多かった俺と藤島だが、そうなると必然的に梨江子と藤島が話すことも増え、すっかり藤島は梨江子が気に入ってしまったようだ。

心中穏やかではないが、どう言うこともできないし、そのまま流していたが、藤島はいいヤツだし、心配はないはず。

兄としては何の問題もなかった…


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