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気になるアイツ

第10章 文化祭の告白

祭りの後。

それは寂しさと一緒に現実を連れてくる。

学校中の後片付けが待っていた。

実行委員の仕事には、後片付けの監督も含まれている。

集合は他の生徒よりも早く、俺はぼんやりとした頭で教室へ向かっていた。

「桐野!おはよう」

後ろから肩を叩かれた。

「おは、よう…」

藤島だった。

無理して笑顔を作ってはいたが、結果を聞いてしまっている俺はなんだか気まずくて、でも何て言ったら言いかわからなくて、そのまま黙ってしまった。

「あーもしかしてもう聞いてる?」

「藤島、えっと、その…」

「そっか。大事にしろよな!」


へ?


頭を拳で小突いて、藤島は先に行ってしまった。

俺はの頭の中でははてなが飛んでいた。


意味わかんないんですけど…



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