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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

アベル達は旅支度を済ませると、老人の案内でいざないの洞窟に向かった。

森の中を歩く。

みんな元気がないわけではないが、老人の話をそれぞれに噛み締めていた。

泉が見えてきた。

澄んだ水に魚影が揺らぐ。
蓮が浮いている。

老人は泉をぐるりと回り込み、ほとりにある岩屋に案内した。

岩影に古びた扉があった。
老人が振り返ってアベル達を見て、言う。

「盗賊の鍵を…」

老人に頷き返して、アベルは鍵を取りだし、鍵穴に差し込んで回す。

がちゃり。

旧式の重たい錠が解かれる。

扉を開くと、そこには地下に降りる階段が続いていた。

ひんやりとした黴臭い風が吹いてくる。

アベル達は互いに顔を見合わせて順に階段を降りていった。

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