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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

「まあ、右だろ」

「そうじゃな」

イースとムタイは何か理由があって言っているのか。

「聞いたことあるだろ、よく使われた道には天井に松明のススがつくのさ」

イースが天井を照らす。

確かに、右の道の天井には他の道よりも黒いススが濃くついていた。

「まあ、常識だぜ」

イースがアベルとリサを見てニヤリと笑う。

「し、知ってたけど?」

リサが虚勢を張る。

「全力でカンって言ったくせに裏切るなよー!」

「うっ…あ、あれは…アベル?うるさいわよ?」

リサが手のひらを上に向けて火の玉をつくる。

「げっ…!わかった!わかった!メラはやめろ!カン万歳!カン万歳!」

「カンじゃないって言ってるのに…まあいっか…。カン万歳!バンザーイ!」

バンザーイ!

「やれやれ」

イースは呆れ顔だ。

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