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また…嘘ついた…

第1章 第一章


「愛してるよ…直」

いつも貴方は甘い言葉の嘘をつく。

その後に、「仕事で呼び出されたから…行って来ます」と言いながら、私の頭を撫でるのだ。はっきり言ってこの言葉も見え見えの嘘の固まり…だって、いつものように呼び出しを受ける訳がないもの…。

今日もそんなことで、せっかくのデートが、なくなったのだ。朝早くからの電話で…たった一分で終わる内容。
「ごめん、今日、仕事が、入った」

私は、その言葉に「そっか…仕事頑張ってね?」と明るく返した。また…嘘ついた…と思いながら、電話を切った。

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