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切ない朝

第3章 ・・・違和感

昌子は背中側の肩の辺りに男性の胸が押し付けられているのを肌で感じた。まるでのしかかられるようだ。太ももの辺りにも、その男性のかばんらしき硬い感じの物が押し付けられてて痛みを感じる。

男性も気づいているのか鞄を握りなおした。

・・・・・ん??

鞄が太ももから離れたのはいいけど・・・

多分、これ、手がお尻の辺りにある・・・・。

電車はひどい揺れの区間は通過したが軽く、左右に揺れている。

そのたびに昌子のお尻の辺りに おそらくは手の甲だろうが、尻をなぜるように動いてゆく。

いやだなぁ・・・だけどこの状況じゃあ動けないし、相手の人も動けないんだろうしなぁ・・・

やっぱりすげぃなぁ満員電車。
道なんかで女子中学生の尻、触ったら犯罪だよw。おじさんw

昌子は少し、強がりも含めてこの状況をあきらめてほかの事を考える事にした。だけど 考えるような事もなかったのでとりあえず窓から見える景色をぼうっと眺めながら電車に揺られた。

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