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切ない朝

第4章 変化

電車は減速しながらホームを入っていった。

「ぷしゅーーぅ」
ドアが開く。

だけどそれは反対側のドアだった。

「そうだ、こっちのドアは開かないんだった・・。」

後ろで人が動く気配がする。だけど、この密着した状態が改善されるほどの人は下りなかったみたい・・。

昌子は人の動きに合わせて体をねじろうとしたが、瞬間、後ろからぐっと押しつけられて無理だった。

どうやら痴漢は逃がしてくれないらしい。
一瞬で血の気が引いた。

その次の瞬間、今度は電車に乗る人でさらに後ろから圧迫された。

後ろで触っていた痴漢もぐいぐい押されているらしい。

・・・??

今度はその押される動きに合わせて足元に違和感を感じた。

・・・・・・・・・スカート、めくられてる??!

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