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ラチェッタは大抵の軽い魔術は使うことができる。

ラチェッタは柔らかい草の上にゆったり座ると、二度伸びをした。

僕は言った。
「ねえ、ラチェッタはどんな能力が得意なの？」

ラチェッタは顎を掻きながら答える。
「俺は土の魔術を使うのが得意だ。
大地の魔術、とも言うな。」

僕は不思議そうな顔をしていたのだろう。ラチェッタは土の魔術について詳しく説明してくれた。
「天照が地面を蹴ったとき、俺とあいつの距離が急激に近づいただろう？
あれは、あいつが大地の魔術を使って距離を縮めたんだ。」

ラチェッタの速さの秘訣は大地の魔術なのだろう。

彼は立ち上がると、戦場に向かう、と告げた。