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人類戦記

第7章 魔眼と魔腕


「今日はお前を訓練する。
魔法使いに襲われるかもしれんしな」

僕は驚いた。
「え?僕なんかが強くなったところで、魔法使いには敵わないでしょ?」

ラチェッタは安心しろと言うと、竹で出来た長い剣を取り出した。
何枚かの細長い竹が沢山結付けてあるようだ。
その剣を僕に渡すと、ラチェッタは言った。
「かかってこい」

僕は剣の握り心地を確かめると、自分に出せる速さで力いっぱい剣を振り下ろした。

ラチェッタは軽い動きでそれを交わすと、剣を掴んで放り投げてしまった。

「だめだめだな。お前には良い目があるようだ。目を使うんだ。目を使って、相手の動きを観察しろ。」

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