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人類戦記

第2章 決別

彼はステップの途中で、僕の目から消えた。

敵もこのステップは見たことがなかったのだろう。
魔法使いでも目で追えぬ速さに戸惑っているのが目に見えた。

敵は勘に頼ることにしたようだ。
体は捻らず、魔法で勢いをつけた後ろ蹴りを空に放った。

敵の読みは外れた。

ラチェッタは・・・。
マチェットを数本手に持った殺人鬼は・・・。

敵の目の前に現れた。
ラチェッタはステップを地面に擦るようなステップに変えると、体を思い切り捻り、遠心力を使った殺人車輪となり、敵の首に5本の致命傷を負わせた。

ラチェッタ空に視線を遣りながら言った。
「まだ、来る。
隠れてないで出てこいよ、親友」

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