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人類戦記

第2章 決別

魔法が一点に集中している・・・。

バチバチと雷のような線が空に渦を巻き、鮮やかな水色の空に紫色の歪みが広がっていく―――・・・。

次の瞬間、その歪みにヒビが入り穴が空き、一人の魔法使いが出てきた。

魔法使いの背丈は、ラチェッタよりも少し低いぐらいだろうか?

ラチェッタは言った。
「久しぶりだな、天照。」

天照と呼ばれた魔法使いは応えた。
「あぁ、久しぶりだ、ブラン。」

ラチェッタは顔を曇らせた。
「酷くよそよそしいな。前まではラチェッタと読んでいたじゃないか。」

天照は言いにくそうに応えた。
「すまないラチェッタ・・・。
気を悪くするつもりはないんだが・・・
ラチェッタ・・・。魔法使い側に、戻ってはくれないか?」

その言葉で、僕は唖然として固まってしまった。

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