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なんやかんやでモテる主人公

第16章 ありきたりな赤




「先生?」





「何?」






「私の事…怒ってますか?」








「全然」






「じゃあどうして
そんな態度とるんですか…っ」








「分からない」








「分からないって…」







また微笑んで下をむいている

私の頭をなでて…








「僕笑えてる?」







そう言ったんだ。







先生は凄く切なそうに

笑っていた。







先生…やっぱりあなたが

分かりません…









「笑えてないよ…そんな顔して

笑わないでください…」







そう言って少し背伸びして

先生の頬に触れる。








「熱っ!!!!


先生、熱あるんじゃないですか!?」








「んー

分かんない」






「分かんない事ないですよ!!!


早く帰って安静にしなくちゃ!!」








私は慌てふためきながらも

先生の手を引っ張って、



何とか先生のカウンセリングの

所まで、たどり着いた。

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