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なんやかんやでモテる主人公

第15章 ありきたりな甘さ



ふええぇぇぇぇ……??!!





こ…こ…こっ…


これは……まさかの……っ…





おんぶじゃないっスかぁぁあぁあぁぁ!!!!!









「でも…」




「ほらほら。

早く行かないと、健介来るよ?」







先生は楽しんでいるのか

私をせかすように言った。









もう…私の扱いが上手いんだから…









少し戸惑ったけれど

家から聞こえてくる騒音が

私をもっと焦らせて…










少し、しゃがんで

先生にくっついた。








ふふっ…




先生の笑い声が近くに感じる…っ








そして、先生は私の太ももに

手をやった。







「ふぇっ…」





なんちゅうマヌケな声じゃ!!








そして先生は一気に私を

よっと上に上げた。









「ごめんね。

手冷たくてびっくりさせちゃったね」









先生の手は、とても冷たくて

私の太ももを徐々に冷たく

していった。









「冷たい?

生足だしね?」








先生は、少し走りながら

横に顔を向けて

こっちを見て笑った。









「もうっ!

降ります!降りますっ!!」











「終点まで降りる事は

できませーん」







「わっ…ちょっと…っ」








くねくねと道を歩いていく。



電車ゴッコのつもりですか先生…







そんな所もまた可愛くて

胸がキュンっとなった。

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