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♡Hなアパート生活♡

第30章 決断

「話があって来たんだ」

「お前のことだ。用でもなきゃ帰ってこないだろう。…母さんのことか?」



ピリピリした雰囲気が流れる。



「母さんに戻ってきて、一緒に暮らそうって言われたよ。



でも…俺、戻らない」



「母さんのお願いでもか」



「その代わり、何度も会いに来る。でもここには住まない。俺…







一緒に暮らしたいヤツ、見つけたんだ」







……………え…
それって…まさか……







「だから、俺はまだあのアパートに残るよ」







………陽…

やだ、うれしくてまた泣いちゃいそう







「………お前は頑固だからな」



お父さんは小さく溜め息をつき、窓の方を向いた。



「あんたは俺が家に戻ってきたって、興味ないとは思うけどー…

母さんによろしく伝えてくれよ」



お父さんは何も言わない。
黙って外を見ている。



「それだけだから」







「……待って…!」



この声は…



振り向くとそこには陽のお母さんがいた。

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