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♡Hなアパート生活♡

第33章 *気持ちの伝え方

アパートの廊下にでると、すでにドアを開けて渚が顔を出している。



「………渚ぁ~……」



ぼろぼろ涙を流しながら渚に抱きついた。



「もぉ~、あんな大声出してケンカしたら全部丸聞こえだから!」



渚はそう言うと、よしよしと私の頭を撫でてくれた。

部屋からは檜山さんが出てくる。



「……あ、檜山さん…」



檜山さん、いたんだ
邪魔しちゃったかな…



「あ、気にしないで!僕は自分の部屋に戻るから」



檜山さんはニコッと笑って去っていった。

あいかわらず、いい人…



「とりあえず中入って、ね♪」










ーーーー……




 
「……なるほどねぇ…」



今日の出来事を渚に全部話した。



「……陽が本当に私のこと好きなのか、もう自信ないよ」

「でもさぁ、結花ちゃん。
陽くんが実際に、その友達の彼氏みたいにラブラブメール送ってきたり、ゆいたん♡とか言ったりしたら、どう?」





……………正直、かなり違和感…





「おかしくない~?」
「………おかしい」

「でしょ?結花ちゃんが好きになった陽くんは、そういうこと言う人じゃないじゃん!」





たしかに

愛想なんてなくて
口は悪い

素っ気なくて
不器用で
素直じゃない

私が好きになったのは、そういう陽…





でも…



「…でも!あんまり素っ気なさすぎて、好きって気持ち、全然伝わらないもん…

だから本当に私のこと好きなのか不安になる……」



「………そうかなぁ?」

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