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♡Hなアパート生活♡

第34章 *夏の思い出

ーーー……



ビーチに戻るとちょうどお昼頃だった。

でもまだ渚たち戻ってきてないなぁ~



「はらへった~」



陽はごろんとシートに寝そべる。



「多分渚たちも戻ってくると思うから、もう少し待ってみよ」
「ん」



陽はポンポンと隣をたたく。



「なに?」
「ここ、くれば」



……あぁ、隣に寝てってことか!

ほんと陽はいつも言葉が足りない。

「ここ、くれば」じゃなくて
「こっちおいで」とか言ってくれればいいのに~

ほんと素直じゃないんだから



「なに、ニヤけてんだよ」



はっ!
私、ニヤけてたのか!



「なんでもないよっ」



私も陽の横にゴロンと横になる。



ちょっと眩しいけど、さっきまで海に入っていたから、日差しがあったかくて気持ちい~…



ちらっと横をみると陽がいる。

なんだかうれしくて、しあわせな気持ちになる。



「なんだよっ」
「へへへ、別に~」
「……変なやつ」



陽はそう言うと、顔を反対側に向けてしまった。

あ~あ…あっち向いちゃった…



私は陽の手をそっと握ってみる。



ぎゅっ…



陽は、私の手をやさしく握りかえしてくれた。



………うれしいっ

私は満ち足りた気持ちで、目を閉じた。

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